ママ起業でつまずかないために押さえておくべき6つのステップ

起業してみたいけど、何から始めたらいいのか分からない 

専業主婦だったり、ずっと組織で働いていたりしていた方にとって
起業するために何から始めたらいいのかは、イメージしにくいところです。
具体的な行動を示してもらえる起業塾が流行るのも当然といえば当然ですね。

でも、あなたがいま高額な起業塾に申し込もうと思っているなら、ちょっと待って!
いきなりそういったところに行っても活用しきれずに終わってしまう可能性が高いですし、
自分でできることからスタートしていくことをお勧めします。

本記事では、これから独立・起業したい方に向けて
個人事業主として起業するための手順と基礎知識をお伝えします。

目次

個人事業主になるための6つのステップ

ご紹介するステップは以下の通りです。

  1. 何のために起業するのか考える
  2. 自己分析する
  3. ターゲットと商品・サービスの内容を考える
  4. 利益目標を決める
  5. 家族の理解を得る
  6. 事業開始に必要な手続きをする

早速みていきましょう。

何のために起業するのか考える

実は個人事業主として起業すること自体はそれほど難しくありません。
個人が事業を始めれば、誰でも個人事業主ですから。

ただし、ビジネス活動を行っていくには自分の時間を使うわけですし
扱う商品によっては経費もかかってきます。
時間やお金を費やしてまで本当に起業したいのか
自分の気持ちを確認することが第一歩です。

  • ビジネスとして取り組みたいのか?
  • 組織で働くことでその目的を果たすことはできないのか?
  • 趣味ではNGなのか?

起業したはいいけど「なんでこんなことを始めちゃったんだろう…」などと
ふと我に返って後悔することのないように、事前にしっかり考えましょう。

確固たる起業目的を持つことは活動のモチベーションに繋がり、
事業を継続していく力にもなります。

あなたはどうして起業したいのですか?

自己分析する

自分自身のことを理解することでビジネスをより効率的に進めていくことができます。
持っている強みを戦略的に活用していくために、まずは人生の棚卸しをしていきましょう。

過去にうまくいったこと、人から頼られることは何ですか。
周りの人から「すごいね!」と言われることは何ですか。
「どうしてこんな普通の事が他の人にはできないんだろう?」と思うことはありませんか。
それはあなたの強みかもしれません。

これからやろうとしていることが、過去のキャリアや自分の強みを活かせるのかを考えます。

自己分析することで強みを生かした新しい価値を提供したり、
ビジネス活動を楽に進めていくことができるわけです。

自己分析診断ツールとして有名なものに「ストレングス・ファインダー」があります。
34種類の資質のうち、どの資質が強いか弱いかを分析することができます。

ターゲットと商品・サービスの内容を考える

自分の好きを仕事に!という動機も大事ですが、
提供する商品・サービスとお客様の欲求がマッチングしなければビジネスになりません。

あなたの商品を提供することで、どのような問題が解決しますか?
お客様をどんな風に幸せにできますか?

お客様となりうるターゲットの求めるものと
自分が提供できる強みや価値を掛け合わさると
強い商品ができ上がります。

すでに世の中にある商品やサービスを提供しようと思っているのであれば、当然ライバルがいます。
競合とどのように差別化するのか考えます。

逆に、新しいコンセプトの商品・サービスだと、
ターゲットとなるお客様に商品を認識してもらうところから始めなければなりません。
売れる商品を取り扱うことは非常に大切です。

利益目標を決める

売上から材料費等などの原価を引いたものが粗利、
さらにそこから経費を差し引くと利益になります。

まず利益目標を決めましょう。「売上目標」ではないのがポイントです。
いくら売り上げが上がっても、経費がかさんでお金が残らなければビジネスが継続できないからです。

目標を決めるとき「なんとなく」で決めると、到底クリアできない数字になってしまうことがあるので

1カ月にどれくらい利益があれば生活できるのか、現状の固定費や生活費を把握します。
そこから目標となる利益額を割り出し、その利益を取るために必要な売上を逆算します。

家族の理解を得る

「起業を反対されそうで家族になかなか言い出せない」
このような声を聞くことがあります。

私も、いまは家族も私の起業活動を応援してくれていますが、
「起業したい」と最初に伝えた時はあまりいい顔をされませんでした。

それまで起業したいと口に出したこともなかったので
会社員の夫にとっては青天の霹靂だったことでしょう。
例えるならそれは、妻が宝塚歌劇団に入りたいと言い出した!というくらいのもので、
「急にどうした?」となるのも無理ありません。

起業をするには家族の協力も必要なので
反対を押し切って起業することはおすすめしません。

夢を阻もうとする人のことをドリームキラーと言いますが、
起業に反対されただけで、家族をドリームキラー扱いするのは安直です。
伝える努力を怠っていませんか?
家族は計画性のない起業であれば止めるはずです。

まずは起業に向けた具対的な計画を伝え
家族の意見を聞いて懸念点を払拭したり
デメリットを最小限に抑える方策を示しましょう。

事業開始に必要な手続きをする

個人事業主になる手続きは、税務署に「個人事業の開業届」を提出するだけです。
会社を設立する時のような煩雑な手続きは必要ありません。

会社設立の場合は登記費用に約10万円以上かかり、資本金も必要ですが
個人事業主はそういった費用は用意しなくて大丈夫です。

個人事業主は確定申告の提出形態によって「青色」「白色」に分かれています。

青色申告者は複式簿記の帳簿が必要になりますが、
確定申告の際に赤字を3年間繰り越せたり、特別控除を受けられるなどのメリットがあります。

青色申告にしたい方は開業届けと一緒に青色申告承認申請書も提出しましょう。
業務を開始して1か月以内に申請書を提出すると確定申告で青色申告を利用することができます。
(開業が1月1日~1月15日の場合は3月15日が提出期限)
青色申告承認申請書を提出していない場合、確定申告では自動的に白色申告になります。

開業届と青色申告の申請書は国税庁ホームページからダウンロードできます。

▼国税庁 個人事業の開業届出・廃業届出等手続のページ
https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/04.htm

▼国税庁 所得税の青色申告承認申請手続のページ
https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/09.htm

まとめ

今回は、個人事業主になるための基本的な手順をご紹介しました。

個人事業主は、3年で6割が廃業すると言われます。
自分に合った無理なくスタートできる業種を選んで継続していきましょう。


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